感想 太陽の塔

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太陽の塔 (新潮文庫)

何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。

なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。

森見登美彦の文章は面白いです。

傲岸不遜でシニカルで、でも自虐的。

何より凄いのは作者のボキャブラリの豊富さなんですけど、よくもまぁ、ここまで日本語を巧みに操れるなと。

私が女ッ気のなかった生活を悔やんでいるなどと誤解されては困る。(略)我々は男だけの妄想と思索によってさらなる高みを目指して日々精進を重ねた。あまりにも高みに上りつめすぎたために今さら下りるわけにもいかない、そもそも恐くて下りることができないと誰もが思いながらも口をつぐみ、男だけのフォークダンスを踊り狂った。

作者は、我々、非モテの生態がよく分かっていらっしゃる。

面白いけど、読んでて痛々しくなってきます。

男だけで集まって、あれやこれやで恋愛礼賛主義を否定するのですが、恋人がいない現実は変わりようもなく、もんもんともんもんと。

それよりも自分の心配をせねば……

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