感想 サクリファイス
ただ、あの人を勝たせるために走る。
それが、僕の全てだ――。
本屋大賞第2位となった作品です。
ロードレースというマイナースポーツを扱った作品が、こういった賞にノミネートされ、ましてや入賞までしてしまうとは、なんちゃってロードレースファンとしても嬉しい限りです。
ロードレースの魅力はなんといっても馬鹿であることに尽きると思います。
面倒なので、本文をそのまま引用しますけど、
世界でいちばん有名なレースであるツール・ド・フランスでは、三週間にわたって、一日百五十キロ以上の距離を走り続け、その間、何度も峠を越える。総走行距離は三千キロを超え、高低差は富士山を九回上り下りするのに匹敵する。しかも、二日ある休養日を除けば、一日たりとも休むことを許されない
んですよ。
すごい馬鹿でしょう。何この冒険野郎達って感じになるでしょう。
あと選手達の人間臭いこと。
今日、自転車の納車だったのですが、私が行ったときはまだ組み立て中で、終わるまで店内で、今実施してるジロ・デ・イタリアの中継を観ていたのですが、選手が、レース中だというのにも関わらず応援に駆けつけた自分の親族(父親?)と抱き合い、自身が獲得した山岳賞ジャージを渡している映像が映し出されていました。他のスポーツだったら考えられないことです。店主曰く「こういうのあるからロードレースは良いんだ」とのことですが、全くその通りです。
さて、ロードレースの魅力を語ると切りがないのですが、良いことを思いつきました。とりあえず、この本を読んでください。
ロードレースにおけるエースとアシストという選手の存在が、日本ではなかなか理解されないようですけど、この作品は、それに対する明確な答えになると思うのです。
こういった考えは集団主義の日本だと結構なじむものだと思うのですけど……
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