雑記 「愛してる」の初出
夏目漱石の『それから』を読んでいます。あらすじは、裕福な家の次男坊である代助が、人妻である三千代とステディな関係になる話なんですけど、その中で次のようなやりとりがあるんですよ。
三千代は不安らしく首肯いた。代助は斯う聞いた。――
「三千代さん、正直に云つて御覧。貴方は平岡を愛してゐるんですか」
三千代は答へなかつた。見るうちに、顔の色が蒼くなつた。眼くなつた。凡てが苦痛の表情であつた。代助は又聞いた。
「では、平岡は貴方を愛してゐるんですか」
三千代は矢張り俯た。
「仕様がない。覚悟を極めませう」
代助が三千代に夫を”愛している”のか問うているシーンです。
『それから』って1909年の作品で、今から約100年前の小説なんですけど、そのときから”愛してる”って言葉はあったんですねぇ。それも、今の使われ方と同じ使われ方で使われています。
個人的な印象だと”愛してる”って表現は比較的新しい言葉だと思っていたのですが、となると初出ってどのくらい昔なのかな、と。
調べませんけどね。
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